画像の直接リンク使用・・なぜ困るのか
画像をページに貼りつけるときは、 <IMG> タグを利用して画像のある場所を指定してやる・・・よく使いますね。このときほとんどの方はプロバイダのサーバーの自分のホームページエリアに画像を置いて、そこから画像を読ませるようにしているはずです。これが一番速く表示できる方法ですので。

ところが中には『リンクバナー』など、リンク先のサーバーの画像を直接参照するように推奨しているサイトもあります。どちらかといえば商用系に多いような気がします。

こと速度と負荷という点では、これは決してよい方法ではありません。ではなぜ互いのシステムに負担をかけてまでこうするのかといえば、画像転送要求のログを採ることでアクセス解析を動かす・・・そんな目的で利用するためでしょうか。直接リンクすることで知らない間にアクセスログを収集されている・・・とまあ、そんな可能性もあるわけです。また、ヒット数(オブジェクトの転送数)を稼ぎたければこうしておけば外部からの転送要求でヒット数だけは稼げます。意味ないですけど。あとは・・・バナー画像差し替えがすぐできるから・・?簡単だから・・?

もちろん直接画像リンク(※)にしても、ウェブ管理者がそれでOKとしているところならまったくかまわないと思います。本当に困るのは、そうしたリンク方法を推奨していないサイトから直接リンクで画像を拝借するケースです。バナーならまだしも、階層の深いところにある大き目の画像などへリンクされているとかなり困ります。

※直接画像リンク
画像を表示する時に相手先サーバーの画像URLを直接指定して <IMG SRC="http://www.ushikai.com/img/aaa/bbb/ccc/abc.gif"> などとやる方法です。


そこで、前置きが長くなりましたが、以下に『なぜ困るのか、牛飼いウェブの場合』を書いてみたいと思います。

なんでダメ?
「別に画像に直接リンクして引っぱってきたっていいじゃん?ずいぶんケチだなあ」と思う方も当然いると思います。本来であればフリー素材の Webmaster としてもあまり細かいことはいいたくありません。

インターネットでウェブを公開している個人サイトをサイトの存在するサーバーによって分類すると・・


  1. プロバイダの提供するホームページエリアを使う
  2. 独自ドメインでホスティングサービスのレンタルサーバーを使う
  3. 独自ドメインで自宅に専用線を引き、自前のサーバーを使う


大きくこんなところでしょうか。いまホームページを公開している個人のほとんどが a. になると思いますが、データが増えてくるとディスク容量や維持費などの制約から次第に b. に移行するケースも増え、牛飼いウェブも今は b. に相当します。


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ヒット数・増加のジレンマ?
なんちゅうゼータクな..というお叱りを受けるかもしれませんが、我慢して読んでやってください。
ヒット数というのはアクセスいただいている数ではなくて、たとえば1ページに画像が10個あり、そのページを読み込んだとすると、画像分10カウント+HTML ファイル1カウントで、ヒット数は11になります。ですので実際の訪問数を知る用途には全然使えませんが、商用ウェブなどでは『○○○ヒット達成!』などの言い回しで使われます。しかし、こんな数字誇って何の意味があるのだろうか・・・それはともかく(^^;

一般にレンタルサーバーの会社からは月間アクセス解析というかたちでいろいろな解析結果がレポートされ、このなかにヒット数の集計もあります。つまりどこかでパーツ一点づつの転送ログを蓄積しているシステムが稼動しているわけでして、一般ユーザーは知るすべもありませんがこれの管理ログがまた結構なボリュームになるという話しです。

独自ドメインを取得し、新サーバーに移行後のある月、牛飼いウェブの月間ヒット数は677万件ありました。ログをざっと眺めて気にもとめていなかったのですが、ある日ホスティングサービス会社さんより別件で電話をいただきました。
そしてその会話の中で..

『いや、すごいヒット数ですねえ。うちの管理サイトの中でダントツです』
「それはどうもありがとうございます。」
『これだけの量になると、うちの管理ログが膨大になってしまって・・』
『正直いって予想外のデータ量でして、管理的に基準料金ではその..という話しも出かねない状態でして..』

「・・・は?」
『いえ、今日は別のご用件ですので、失礼しました』

以上要約ですが、だいたいこんなニュアンスの内容でした。

転送量無制限と出してはいるものの、管理ログがギガバイト単位になってしまい、予想を越えるその量にとまどってます、ということらしいのです。

さて、困りました。 ただとまどっているだけなら、わざわざユーザーに電話などするはずがありません。やはり何かの伏線と見るのが妥当でしょう

結局のところこのまま何も手を打たなければ、ホスティングサービスさんに負荷をかけ続けることになるか、管理上の都合で従量課金になればウェブの規模を極端に縮小し存続させるか、安住の地を求めてさまようジプシー状態になるか、はたまたそこまで手がまわらないので牛飼いウェブの公開そのものを停止せざるを得なくなるか..将来的にそんな事態になるのは見えています。

ウェブが拡大しアクセス数が増えるとデータの転送量も増え、追加課金に頭を痛めることもめずらしくありません。某有名サイトに書いてあったのですが、『データ転送量が増えて月の請求が10万円を越え・・・』・・・これでは個人の無料素材ウェブはとても存続できません。


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そして対策
ともあれ現状をそのままにしておくわけにもいきませんので、次のような対策をおこないました。
1.ウェブのコンテンツの分散
すでにご存知と思いますが、コンテンツを複数のサーバーに分散させました。負荷分散です。
ミラーサイト運営の経費が上がりますが、やむをえません。
2.ウェブのコンテンツの見直し
素材を整理し、削るものは削り、一括ダウンロード主体に変えました。
これとあわせ素材の参照先のチェックをおこないました。するとセッションの特に多いサイトがいくつかピックアップされましたが、そのすべてが BBS,チャット,あるいはトップページからの画像直接リンクによるもので、これが月間数万セッションのオーダーで発生していることがわかりました。

セッションとは特定時間以内の同一サイトからの連続アクセスを除外した転送要求の記録です。ヒット数と違うのは30分以内の同一サイトからの複数転送要求が除外されますので、より正確なアクセスの目安になります。

チェックの結果、直接画像リンクによるセッションが牛飼いウェブの全セッションの15%をも占めることがわかりました。 画像の直接リンクがこれほど多いということは、そしてリロード回数の多い BBSやチャットで使われるということは、当然ですが転送元のサーバーに大きな負荷となり、管理ログも増えます。この負担が管理費の値上げという形ではねかえらないという保障はありません。

サーバー管理会社にしても、ウェブの管理者にとっても、迷惑なだけでまったくメリットがない..どころか最悪の場合ウェブの締め出し&閉鎖につながりかねない問題なのです。

そこで、セッションのあまりに多いサイトへは直接リンクを外してもらうようメールし、同時に直接リンクされそうな背景素材などのページに『リンクしないでね』表示を追加しました。そして表示する画像の点数を減らし、ダウンロードメインに切り替え(そう、一括ダウンロード化の裏には、より便利にしたいという目的の他に実はこんな悩みがあったのです)、そうしたもろもろの対策をおこないました。


結果は?
その結果、アクセス数の増加傾向にもかかわらずオブジェクトの転送数は677万→420万と、かなり削減できました。画像直接リンクによるセッション数も、おもだったところで約4,700セッションにまで削減されました。(まだ4,700もある、という見方もありますが)

どうやらなんとか効果がでてきましたが、こうしたことのすべてを随時チェックするのはまず不可能です。第一こうしたことに時間を割かれること自体が負担になります。そんなわけで、ここに書くことで多少なりと運営へのご理解をいただこうと考えました。

牛飼いウェブは大勢の方に自製素材を無料で使っていただこうという目的で公開されています。そのために使用規定は非常にゆるくなっていますが、ここのサーバーの画像を直接リンクして使うことだけは厳にご遠慮いただいております。個人の趣味で開いているウェブですので、このウェブが今後も継続公開できるようこれだけはぜひ遵守していただき、ご利用ください。



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退去そして引越し。。。(T-T) 99/03/03 追記
・・・という形ですすめてきましたが、ついに先日ホスティングサービスさんより「やはり負荷が大きすぎる」との連絡をもらい、結論としてサーバーを移ることになりました(追い出されたともいいますが)。

ここは転送量無制限&追加料金なし、というのがセールスポイントの国内ホスティングさんでした。ところが実際に転送量が増え、負荷がかかる状態になってみると「管理ログが増えて困る」らしいのです。

ならなぜ転送量無制限を宣伝文句にするのかって?・・・それは先方の営業方針であって、私にはわかりません。転送量は無制限だけど、転送のログが増えたからダメ・・とはいっても転送量が増えれば必然的にその記録ログも増えるものと思うのですが、違うのでしょうか。

ログというのはあくまで内部の管理記録ですので、ユーザーにとっては利用価値のないものです。

「じゃ、ログをバックアップして消すか、とらなければいいのでは?」
「それは仕様上できません」。
「・・・ワタシなにか悪いことしました?」
「いいえ。いってみればきしのさんも被害者だと思います」。。。被害者、ねぇ。。(-o-)

まあ、しかたないですね。確かに「転送量」は退去理由にしていませんから。それにこういうケースではゴネても解決するわけではないので、さっさと見切りをつけるのが大人というものです。

ただこの経験でわかったことは、ホンネとタテマエはやはり違うのだなあ、ということです。それにしてもBBSでもチャットでもない個人のたった1サイトが、ホスティングサーバー全体にそんなに過大な影響を与えるのでしょうか?。。それはサイトの問題というよりも、提供側のインフラの問題ではないかとも思いますが。。謎です。

転送量無制限と明示してあれば、ユーザーはログを含めトラフィックに関連するもろもろは心配しなくてよい、と普通は考えます。しかしながら実際にはユーザーが関知し得ない部分で制限が存在します。これで無制限をうたうことは問題がないとはいえません。

せめて、「予想を越える負荷が発生した場合、改めて当事者間で検討することとします」程度は明記しておくべきでしょう。と、思ったので「誤解を招く勧誘表現は修正して欲しい」旨は伝えておきましたが。。久しぶりにアクセスしたところ禁止条項に「過度に負担のかかる使用を禁ずる」旨が書かれていましたから、これがそうかな?

惑星チャンネルへの参加
さて、いよいよ放浪生活か?・・・それはいやなので、とにかく退去期限までに新サーバーを見つけ(契約料が8万近くかかってしまった)、また繰り返しはいやなので全コンテンツの見直しをやることにしました。公開素材数の削減と、コンテンツの徹底的分散です。ウェブ廃止を避けるにはやむをえません。

ちょうどそんなおりに、惑星チャンネルさんよりサーバースペースの無償供与の話をいただきました。渡りに船とはまさにこのことです。惑星チャンネルには「とほほのWWW入門」さんをはじめ各分野の著名なサイトが集まっており、それらサイトだけの専用サーバーで運用されています。画像コンテンツをそちらに置くことで、かなりの負荷分散ができました。

いまは ushikai.com サーバーには 700KB 程度しか置いてませんからログの問題はまず大丈夫とは思いますが、そんなわけで本当に廃止にならないためにも素材の使い方にご理解をお願いします。たまたま極めて絶妙なタイミングで惑星チャンネルのオファーをいただいたわけですが、もしこのような幸運が無かった場合...牛飼いウェブはかなりの確率でとっくの昔に閉鎖されていたはずです。あの頃のトップページのアクセスカウントは2,000/日でしたが、2000年6月では2倍以上に増えてますから。

ホスティングに思う
結局のところ、よほどの大手でもない限り限られた原資、限られた帯域のなかでビジネスをするわけですから宣伝のように「無限にOK」というのはあり得ません。失礼ながらそれほど多大に儲かる商売とも思えませんので、設備投資にもおのずと制限はでるでしょう。

したがって魅力的な宣伝文句は、場合によってはいとも簡単に反故にされる可能性があるということです。「転送量」ではなく「負荷」を理由に、しかも前後策を協議する時間も機会もなしに「出ていって欲しい」といわれたときによくわかりました。若干高かったものの知名度を信じて契約し、そこの海外サーバーの標準サービスを半年使い、さらにより余裕のある国内回線を使う上位サービスに結構高いコストをかけ(自発的に)再契約してわずか3ヶ月後のことです。いやはやまったくもって 低得なシステム には、まいったですよ。

そんなわけで、以後「転送量無制限」と出ているホスティングの宣伝は、個人的にすべて話半分で受け取るようになりました。また、余裕の回線、快適アクセス。。こうした宣伝文句も同様です。速度を決めるのはそのサーバーに到達するまでのトータルなトラフィック量であり、接続経路だからです。途中が混んでいたら結局重くなります。この点では経路の長い海外サーバーよりも国内サーバーが有利 (もちろん遅いものもありますが)です。→以上はあくまで「個人的主観」です。

ウェブのアクセスが増えて、重くなってきたら。。。独自ドメインでホスティングに移行するのも方法ですが、それよりもまず評判の良い国内大手プロバイダに移ったほうが賢明でしょう。ホスティングはサーバー貸し出しだけなのでどのみち接続用に別プロバイダと契約する必要がありますし、ホスティングを維持するコストで大手プロバイダの2つや3つのアカウントは十分まかなえますから。

あるいは大手でなくとも、良心的で穴場的な国内プロバイダを探すかです。
牛飼いウェブの初期にお世話になった campusnet さんなどは、かなりいいです。


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